
「仕事も育児も両立したいけど、子どもの教育もちゃんとしたい…でも、毎日時間がない!」
共働きのご家庭では、本当に毎日がお忙しいことと思います。
お子さまの成長はあっという間だからこそ、「質の高い幼児教育」の重要性は理解しつつも、「時間がないから、つい後回しに…」と悩んでいませんか?
ご安心ください。そして、まずご自身を責めないでくださいね。
限られた時間の中でも、ちょっとした意識と工夫で、お子さまの可能性をグーンと広げる質の高い幼児教育は十分に可能です。
この記事では、忙しい親御さんが「これならできるかも!」と思えるような、無理なく実践できて効果的な幼児教育のコツを厳選してご紹介します。
完璧を目指すのではなく、できることから、お子さまとの時間を大切にしながら取り組んでいきましょう。
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4歳児の発達をグーンと伸ばす!親が知っておきたい幼児教育のコツ
👉4歳児の幼児教育のコツを解説。発達の目安や家庭でできる学習方法、親御さんのよくある疑問にもお答えしています。
なぜ「時間がない」共働き家庭こそ質の高い幼児教育が重要なのか?

共働きで時間がないからこそ、教育にかけられる時間には限りがあります。
だからこそ、「量」よりも「質」を徹底的に追求することが大切です。
質の高い幼児教育とは、単に知識を詰め込むことではありません。
お子さま自身が「楽しい!」「もっと知りたい!」と感じる体験を通して、自ら考える力(思考力・判断力)、多様な他者と関わる力(社会性・コミュニケーション能力)、そして何事にも意欲的に取り組むための土台となる力(自己肯定感・意欲)を育むことです。
これらの力は、小学校以降の学習はもちろん、将来社会で活躍するための非認知能力(数値化しにくい内面の力)として非常に重要視されています。
文部科学省の調査などでも、幼児期に質の高い教育を受けた子どもたちは、その後の学習や社会生活において良い影響が見られる傾向が示されています。
忙しい毎日の中でも、賢く質の高い教育を取り入れることは、お子さまの明るい未来への大切な「投資」と言えるでしょう。
時間がない共働き家庭向けの幼児教育:6つの重要ポイント

日々の生活や既存の時間に少しの工夫をプラスすることで、「ながら学習」や「スキマ時間活用」を質の高い学びに変えることができます。
1.「ながら学習」を味方につける
日常を学びの場に 特別な時間を作らなくても、毎日の生活の中に学びの機会はたくさんあります。
移動時間
車内や電車内で、知育アプリや音声教材を活用しましょう。
短時間でも集中できる工夫がされたものや、親子で一緒に楽しめるものがおすすめです。
例えば、様々な知育ゲームや歌、動画が含まれるこどもちゃれんじのアプリは、移動中のちょっとした時間に多様な学びに触れられるため便利です。
移動中の絵本の読み聞かせも、親子の触れ合いの時間になります。
外出先でも気軽に楽しめるように、小さくて持ち運びやすい絵本を用意しておくと便利です。
例えば、丈夫で人気の『はらぺこあおむし
』のボードブックや、子どもたちが夢中になる『 パンどろぼう
』のミニ絵本などは、移動中の気分転換や待ち時間にもぴったりです。
「あの看板に何て書いてあるかな?」「赤い車は何台見つけたかな?」といった会話も立派な学びです。
家事の時間
お料理中や洗濯物を畳んでいる時など、お子さまに簡単な手伝いを頼みながら、数や色の概念を教えたり、図形を探したり。
「この靴下、どっちの足かな?」「トマトは丸いね、じゃがいもはどんな形?」といった具体的な声かけで、遊びの中に学びを取り入れましょう。
お風呂の時間
お風呂用のおもちゃで遊びながら、水に浮くもの沈むものの違いに触れたり、数を数えたり、簡単なクイズを出し合ったり。
「このおもちゃが浮くのはどうしてかな?」と問いかけることで、考える力を育みます。
市販の【ひらがな・カタカナ・アルファベット お風呂ポスター】などを壁に貼って、湯船に浸かりながら一緒に言葉を学ぶのも良いですね。
【質の高めるコツ】
一方的に教えるのではなく、お子さまの発見や疑問に寄り添い、「どうしてかな?」「次はどうなるかな?」と一緒に考え、対話を楽しみましょう。
2.週末やスキマ時間を「濃密な学びと体験」に
限られた週末や、少し早く帰れた日のスキマ時間は、テーマを持って過ごすことで、より質の高い学びに繋がります。
テーマを決めたお出かけ
週末は、近所の公園で植物や虫を観察する「自然探検」、図書館で興味のある絵本をたくさん借りる「本の冒険」、地域の科学館やイベントに参加するなど、テーマを決めて出かけることで、遊びの中に発見と学びを取り入れられます。
「この葉っぱ、触るとどんな感じ?」「この虫さんはどこに行くのかな?」と一緒に観察し、驚きや発見を共有しましょう。
知育玩具や教材の活用
短時間でも集中して遊べる知育玩具を用意しておき、親子で一緒に楽しみましょう。
例えば、
立体的な作品も作れるLaQ (ラキュー)や、磁石で簡単に繋げられるマグ・フォーマー
などの磁石ブロックは、遊びながら空間認識力や創造性を育める人気のアイテムです。
パズルとしては、ステップアップ式のくもんのジグソーパズルや、デザインが可愛らしいQUOKKAの幼児向けパズル
などが集中力を養います。
積み木は、シンプルで長く使えるブリオ(BRIO)の積み木や、カラフルで遊びが広がるHape(ハペ)の積み木
が定番です。
ボードゲームでは、観察力が身につくハナヤマのミッケ!たからさがしや、バランス感覚を養うGlobaledutoyなどのバランスゲーム
など、対象年齢に合ったものを選びましょう。
知的好奇心を刺激する質の高いおもちゃは、繰り返し遊べ、学びを深めます。
さらに、毎月届くワンダーボックスのようなSTEAM教育キットを含むテーマ別のアクティビティキット。
様々な生き物や乗り物に詳しくなれる小学館の図鑑NEOシリーズや、身近な言葉から覚えられる『はじめてずかん これ、な〜に?』
といった図鑑なども、週末の学びを豊かにしてくれます。
絵本の読み聞かせ
寝る前の絵本タイムは、親子の感情的な繋がりを深めるだけでなく、言葉の力、想像力、そして集中力を育む大切な時間です。
登場人物の気持ちになって話したり、「この後どうなると思う?」と問いかけたりすることで、より深い学びになります。
新しい絵本との出会いは、学びの世界を広げます。
お子さまの興味に合わせた絵本を定期的に読む習慣をつけるために、絵本のサブスクサービスを活用するのも便利です。
毎月(または隔月など)厳選された絵本が自宅に届くため、書店や図書館に行く時間がなくても多様な絵本に触れる機会が得られます。
例えば、厳選された絵本が届く「絵本のサブスク」(えほん定期便)や、世界の絵本に出会える「WORLDLIBRARY Personal」
などがあります。
【質の高めるコツ】
大人が答えをすぐに与えず、お子さま自身が考えたり、試したりするプロセスを大切に見守り、頑張りを認めましょう。
3.習い事を賢く選択する
習い事は、特定の分野のスキルを伸ばしたり、集団行動を学んだりする良い機会ですが、送迎の負担は共働き家庭にとって大きな課題です。
送迎の負担を考慮
自宅近くや保育園・幼稚園の帰り道にある習い事を選ぶ、送迎サポートのある教室を探すなど、親の負担を減らす工夫が継続の鍵です。
質の高いオンラインレッスン
近年増えているオンラインレッスンは、自宅で手軽に多様な質の高い教育を受けられる選択肢の一つです。
プロの指導を自宅で受けられるため、送迎の負担を減らしながら、多様な学びに触れることができます。
特に4歳向けでは、オンライン英会話レッスンが人気です。
例えば、
「欧米ネイティブ」「TESOL、TEFELなどの英語教授法証明書を取得(またはCELTAなどの国際資格を保有)」「教育現場での勤務経験3年以上」3つの条件を満たす講師から学べる【パルアカ(Palfish Academy)】。
徹底的に反復するように設計された英語学習法(カランメソッド)で、子ども向けに開発されたカリキュラムの【QQEnglish】。
日英バイリンガル講師とマンツーマンなので確実に英語力アップ!オンライン英会話の【GLOBAL CROWN】
などがあります。
音楽やアート、思考力系など、他のジャンルのオンラインレッスンも増えています。
体験レッスンを活用
お子さまの興味や性格に本当に合っているかを見極めるために、体験レッスンや短期講座を積極的に活用しましょう。
親の希望だけでなく、お子さまが「楽しい!」と感じるかどうかが最も重要です。
【質の高めるコツ】
習い事での「できたこと」「頑張ったこと」を具体的に褒め、お子さまの自信に繋げましょう。
レッスン内容について親子で話し合う時間を持つことも大切です。
4.ICT(情報通信技術)を上手に活用する
デジタルツールは、使い方次第で強力な教育の味方になります。
知育アプリ
遊び感覚で学べる知育アプリは、スキマ時間の活用に最適です。
文字、数、図形、プログラミング的思考など、様々な分野のアプリがあります。
お子さまの年齢や発達段階、興味に合ったものを選びましょう。
オンライン教材
インタラクティブで動画や音声を取り入れたオンライン教材は、お子さまの興味を引きつけ、飽きさせない工夫がされています。
タブレット一つで学べるので、場所を選ばずに活用できます。
『【天神】幼児タブレット版 』や『スマイルゼミ 幼児コース
』のような、タブレットで体系的に学べる総合学習サービスが代表的です。
教育的な動画コンテンツ
自然科学、歴史、文化など、知的好奇心を刺激するドキュメンタリー番組や、歌やダンスを取り入れた教育的な動画なども有効活用できます。
ただし、長時間利用や一方的な視聴は、お子様の集中力や視力に影響を与える可能性や、親子のコミュニケーション不足につながるリスクも指摘されています。
見せすぎには注意し、必ず時間制限を設け、できれば親も一緒に見て内容について会話をするようにしましょう。(例:NHK Eテレの教育番組の一部、YouTubeの公式子供向け教育チャンネル、ストリーミングサービスの教育コンテンツなど)
【質の高めるコツ】
ICTはあくまでツールです。
ただ見せる、与えるだけでなく、「これ面白かったね!」「〇〇についてもっと調べてみようか?」など、親子のコミュニケーションや次の学びにつなげる意識を持つことが重要です。
5.親子のコミュニケーションを最も大切に:心の安全基地を作る
どんなに素晴らしい教材や習い事よりも、親御さんとの温かいコミュニケーションこそが、お子さまの健やかな成長と学びの土台となります。
意識的な会話の時間
忙しい中でも、お子さまの話にしっかりと耳を傾け、「そうだったんだね」「面白いね」と共感する時間を作りましょう。
「今日一番楽しかったことは?」「どんなことがあった?」など、具体的な質問で、お子さまが話しやすいように促すことが大切です。
スキンシップ
抱っこ、ハグ、手つなぎ、頭を撫でるなど、日常的な温かいスキンシップは、お子さまに安心感を与え、自己肯定感を高めます。
短い時間でも、ぎゅっと抱きしめる瞬間を作りましょう。
一緒に楽しむ時間
短い時間でも良いので、心から一緒に笑ったり、遊んだりする時間を作りましょう。
それは親子の絆を深めるだけでなく、お子さまの感情を理解し、表現する力(感情知能)を育みます。
鬼ごっこでも、おままごとでも、全力で楽しむ親の姿を見せることも大切です。
親子のコミュニケーションの質を高めるための学びや、子育てに関する情報収集も参考になります。
例えば、
星友啓氏の子どもの自己肯定感の育み方に関する『全米トップ校が教える自己肯定感の育て方
』や教育哲学に基づいた『「ダメ子育て」を科学が変える!全米トップ校が親に教える57のこと
』。
エビデンスに基づいた子育てのヒントが得られる、中室牧子氏の『科学的根拠(エビデンス)で子育て
』。
エミリー・オスター氏の『米国最強経済学者にして2児の母が読み解く 子どもの育て方ベスト
』。
さらに子どもの発達時期や能力の伸ばし方に関する、大久保博之氏の『子どもの能力は9歳までに決まる
』。
はせがわわか氏の『世界トップ機関の研究と成功率97%の実績からついに見つかった!頭のいい子にする最高の育て方 』。
何気ない家庭での親子の会話集である藤原和博氏の『親と子の「よのなか」科
』などが役立ちます。
【質の高めるコツ】
量より質です。たとえ短時間でも、スマホから離れ、お子さまの目を見て、心を通わせる時間を持つことを意識しましょう。
6.夫婦・家族で協力する:一人で抱え込まない
共働き家庭で教育に取り組む上で、パートナーとの協力は不可欠です。
一人で全てを抱え込む必要はありません。
役割分担と情報共有
送迎、宿題や教材を見る時間、読み聞かせなど、夫婦で可能な範囲で役割分担について話し合いましょう。
お子さまの成長やその日の出来事、教育に関する情報(気になる教材やイベントなど)を共有する時間を持つことも大切です。
夫婦で教育について話し合うための書籍なども役立ちます。
例えば、
夫婦関係の土台を築く『夫婦の教科書 愛に向き合い、家庭をつくる 』や専門家夫婦が子育てで大切なことをまとめた『臨床心理士と精神科医の夫婦が子育てで大事なこと全部まとめてみました
』などが、夫婦での話し合いや、子育ての方向性を共有する上でのヒントになります。
お互いの時間を作る
一方が子どもの教育に関わる時間を持つ際、もう一方が家事や下の子の面倒を見るなど、お互いが子どもと向き合う時間を確保できるよう協力しましょう。
価値観の共有
幼児教育に対する考え方や家庭でのルール(例:メディアとの関わり方、習い事の選び方)について、夫婦で定期的に話し合い、共通理解を持つことがスムーズな実践につながります。
【質の高めるコツ】
完璧な分担を目指すのではなく、「お互い様」「ありがとう」の気持ちを忘れずに、柔軟に支え合いましょう。
共働き家庭向け!質の高い教育を選ぶための3つの視点

様々な情報や教材があふれる中で、何を選べば良いか迷うこともありますよね。以下の3つの視点から選んでみましょう。
1.お子さまの興味・関心を最優先に
親が良いと思ったものでも、お子さまが興味を持たなければ続きません。
無理強いはせず、お子さまが「楽しい!」「もっと知りたい!」と自ら目を輝かせるものを選びましょう。
お子さまの興味を引き出すような多様な教材や体験の中から探してみるのがおすすめです。
興味のあることには、驚くほどの集中力と意欲を発揮し、自然と深い学びにつながります。
2.発達段階に合った内容か
4歳児と言っても発達には個人差があります。
難しすぎる内容は挫折につながり、簡単すぎる内容は退屈させてしまいます。
少し頑張ればできる、ちょうど良いレベルの教材やプログラムを選ぶことが、達成感とお子さまの成長を促します。
年齢別の推奨教材リストや体験版などを活用して見極めましょう。
3.親子の参加しやすさ(継続可能性)
どんなに質が高い教育内容でも、忙しい親御さんが継続的にサポートできなければ意味がありません。
準備に時間がかかりすぎないか、送迎負担はどうか、親が一緒に楽しむ時間を持てるかなど、ご家庭の状況に合わせて「無理なく続けられるか」という視点を持つことが大切です。
時には、お子さまが自分で進められるサブスクリプション型の知育教材を取り入れることも有効です。
忙しい毎日でも、お子さまの笑顔と親自身の笑顔のために
時間がない共働きのご家庭でも、工夫次第で質の高い幼児教育は必ず実現できます。
そして、最も大切なのは、教育の「成果」ばかりに目を向けるのではなく、お子さまが新しいことを知り、できるようになるプロセスを一緒に楽しみ、その成長を心から喜ぶことです。
完璧を目指す必要はありません。
「今日はこれができたね!」
「一緒にやってみたら面白かったね!」と、
小さな一歩を親子で認め合い、喜ぶ積み重ねが、お子さまの自己肯定感を育みます。
そして、忙しい毎日を頑張る親御さんご自身も、どうぞ大切にしてください。
親が心身ともに健康でいることが、お子さまにとって何よりの安心であり、良い教育環境です。
パートナーと協力し、時には休息も取りながら、楽しみながらお子さまとの学びの時間を過ごしてくださいね。
この記事でご紹介したヒントが、忙しいながらも頑張る全ての親御さんの、そしてお子さまの笑顔に繋がる一助となれば幸いです。
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